母へピンクの胡蝶蘭を贈りました。

父の退職後、初めての母の誕生日にピンクの胡蝶蘭を贈りました。なぜ胡蝶蘭を贈りたいと思ったかと言うと、父の退職祝いに胡蝶蘭が届いた時のことです。母がぼそっと、こんな綺麗なお花をいただいて、お父さん、頑張ったのねと言うのを聞いたからです。
父は絵にかいたような仕事人間でした。休日はゴルフに行っているか、寝ているか、自分の部屋で本を読んでいるかでした。とはいえ、今はイクメンなどというくらい男性が子育てに参加することが普通のことですが、私が子供だった頃は父のような方が多かったと思います。だから、主婦だった母も例外なく、父親と母親の二役をこなしていました。
母は大変だったと思います。高校受験から大学受験の期間中、父は単身赴任をしていたので、反抗期と受験という子育てにおける最大の難関を母は一人で乗り切りました。母はどちらかというと、かっとなりやすいタイプで、私は怒ると冷たくなるタイプです。だから、ぶつかる度合いも多かったので、尚のことです。
母に反発してばかりだった私も妻になり、母になり、母が父に言いたかっただろうことも、母として子供を育てることの大変さも、若干分かるようになりました。だから、外で戦ってきた父に胡蝶蘭が届き、それを見て母が頑張ったんだと思うのなら、内で戦ってきた母にも、頑張った証を贈りたいと思いました。
しかし、今でも父を立てようとする母は、父と同じ大ぶりの白い胡蝶蘭を贈ったら、困るかもしれないと思いました。それで、父の胡蝶蘭と並べた時のことを考え、個性的でありながら控えめなピンクのものを選びました。母は、こんなものをもらって、困るわと言いながら、嬉しそうだったことが印象的でした。このタイミングで母に胡蝶蘭を贈り、本当に良かったと思っています。

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